「パナソニック株式会社 高槻工場のご紹介」

パナソニック株式会社
エコソリューションズ社 西村 誠

   タンモリ工業会の皆さん、はじめまして。 パナソニックの西村誠です。昨年12 月より業務委員を担当させて頂く事になりました。どうぞよろしくお願い申し上げます。 業務委員就任後、早速の会報執筆となりどの様なテーマにすれば良いのか悩みましたが、今回は私が働いている高槻工場および最近受講した社内研修に関し紹介させて頂きます。

 パナソニック株式会社 エコソリューションズ社 高槻工場は大阪から21.2Km、京都から21.6Km とほぼ中央の大阪府高槻市に位置し、最寄の駅としてJR 摂津富田駅や阪急富田駅があり、非常に交通の便が良いロケーションです。歴史上の人物ではキリシタン大名であった高山右近が有名であり、安土桃山時代にはキリスト教が広がり、日本初の復活祭が営まれ隠れキリシタンの里として発展をした土地であります。

 最近ではリクルートが調査した「住みよい街」で「子育てしやすい街」「人情のある街」として高槻市は「関西の住みよい街No.1」に選ばれています。
高槻工場の生産製品は、電球・蛍光灯・屋外照明ランプ・ビデオプロジェクター用ランプ等であり、過去から日本国内の『あかり文化の発展』の一翼を担ってきました。また、タングステンおよびモリブデンを活用し『あかりの質向上』に必要不可欠な各種ランプの命であるフィラメントも生産しており、パナソニックにおけるタングステン加工の歴史にも貢献してきました。 過去は、鉱石から精錬しタングステン加工を行ってきましたが、現在では様々な環境変化に伴い酸化タングステンの還元より線引き加工までを担当しています。

高槻工場の生き残り策(ロス削減活動の展開
最近、高槻工場で重点的に展開している活動をご紹介させて頂きます。
ご承知のとおり、年々住宅着工件数の減少や省エネ意識の高まり等により国内ランプ市場では既にシュリンクが始まっています。 また、一昨年発生した東日本大震災による電力不足を受けて駅やオフィスビルで間引き点灯が常識化した事や省エネランプとしてLED 電球が脚光を浴びる様になった事も蛍光灯を中心とした既存ランプ販売の縮小を加速させています。 LED 電球はLED 素子と点灯回路さえ入手できれば容易に生産が出来うる商材であり、これまでランプ事業に携わってこなかった企業の市場参入が活発となり、縮小していく国内ランプ市場での生き残り競争が激しくなっています。

 このような状況のもと、高槻工場では『国内でのものづくりを残す』を合言葉に生き残りを掛け徹底したロス削減活動の展開を実施しています。 今回、その一部をご紹介させて頂きます。ロス削減活動は下記の様な切り口に着目、それぞれの目標を設定して展開しています。
 @製造不良ロス
 A生産設備の稼動ロス
 Bものと情報の停滞ロス。
 特に製造不良ロス削減活動では、製造工程別の各サークルが毎週ミーティングを開き、課題と対策を検討、そして実行・フォローというサイクル、つまりPDCA をまわし活動を展開しています。 また、ロス削減活動の成果を報告する工場ロス削減報告会を月1 回開催し、各サークルが約15 分間の成果報告を実施する事で活動が停滞しないよう仕掛けをしています。

 日々の活動は始業時前に各班にてTBM(ツールボックスミーティング)を実施し、昨日の生産状況・品質状況・安全確認・ヒヤリハット報告を行い、今日やるべきことを確認して生産活動をスタートさせています。これらの活動により2012 年度は昨年のロス金額の約35% を削減できました。2013 年以降も『国内での事業存続』を目指し、ロス削減活動を加速化しようと誓い合っています。

マネージメント・コーチング
話は変わりますが、先日『マネージメント・コーチング』という社内研修を受講しました。 皆さんも『マネージメント・コーチング』は、多くの書籍が発行されていますのでご承知とは思いますが概要をご紹介させて頂きます。

 『マネージメント・コーチング』とは如何に部下の能力を引き出し問題解決するか、つまり部下が無意識に問題と課題解決を実施できるようにコーチングしていく手法です。 
 叱責の仕方・誉め方の極意・良い行動を強化、習慣化させる技術を習得するという研修でした。昨今では、スポーツの世界で体罰が大きく取り上げられており、ただ単に怒れば問題が解決する・ミスがなくなる・うまくなるという考え方は真っ向から否定されております。必要なことは叱責&. 誉めることを繰り返し、良い行動を習慣づけさせることだと学びました。 コーチング手法には『傾聴スキル』『承認スキル』『質問スキル』がある事を学びました。
 たとえば、部下と話をするとき皆さんはどのような位置関係で話をされていますか? 部下を上司の左側に座らせることが正解だそうです、なぜなら上司から部下の心臓が遠ざかるからです。

 人間も動物ですので心臓を近づけて話をすると緊張が高まりよきコミュニケーションがうまく取れないそうなのです。また、人は大きく分けて4つのタイプに分かれるようです。 上記に記述した手法を4 つのタイプ別にアプローチする事が効果的だそうです。 4 つのタイプとは@計画的・保守的・リーダーシップがあり確実に仕事をこなす『管理的人間』A陽気で社交的・ノリが良い・暗示を受けやすい『独創的人間』B知識・技能が高い・熟慮型・コツコツ積上る『論理的人間』C人間関係を重視・穏やかな表情・リスクを冒さない『情熱的人間』です。 皆さんの部下はどのタイプに当てはまるでしょうか?
 一度このような視点で人を観察してみるのも面白いですよ。

 また、コミュニケーションで重要な表情は利き目で変化するとの事です。皆さんは自分の利き目をご存知でしょうか?  一般的に女性は左目(右脳)・男性は右目(左脳)が利き目のようです。 左目(右脳)が利き目の人は、いつも穏やかな表情だそうです、右目(左脳)が利き目の人はいつも厳しい表情だそうです。 自分の利き目の見分け方は、両目を開け人指し指をなにか目標に向けます、そして片目ずつ閉じ目標からずれなかったほうの目が利き目です。 自分の利き目を知って、いつもどのような表情傾向にあるか調べてみるのも面白いと思います。 ちなみに訓練をすれば利き目は変えられるようです。 また、人の利き目がわかると、確かにあの人はいつもにこやかであるとか、いつも厳しい表情であるとかが見えてきて面白いですよ。 一度皆さんも試してみてください。

 厳しい環境下ですから上司と部下とのコミュニケーションを密にして内部の結束を図り、持てるパワーを存分に外に向けて発散させたいものです。

 今後ともよろしくお願い申し上げます。