
タングステン・モリブデン工業会理事長
三川勝之

新年、明けましておめでとうございます。
タンモリ工業会理事長の三川勝之です。タンモリ工業会は工業会会員各社、関係会社、並びに大学の先生、関係機関様のご支援を得て発展をしてまいりました。
御礼を申し上げますと共に今後とも一層のご指導、ご鞭撻を賜りますよう心からお願い申し上げます。
さて、本年は子(ネズミ)年です。株式市場では「亥(イノシシ)固まり、子繁盛」という格言があります。これは、株式市場の格言ですが上昇しては急落を繰り返した膠着の亥年の後に迎える平成20年、子年は繁盛の年です。
平成19年の生産実績を振り返りますとタングステン・モリブデン工業会統計は、前年比110%の高い伸びが見られます。これは、液晶関連商材が大きく貢献したと思われます。平成20年の景気を考えてみますと、不安定要因としてアメリカのサブプライムローン問題がありますが、グローバル視点で見ますと、液化天然ガス特需に潤うロシア、北京オリンピックを控えた中国、オイルマネーに沸く中東諸国、そして、設備投資に恩恵を受けるインド、東南アジア、また、バイオ燃料にみられるエコブームに穀物市場が活況な南米、これらの要因がこのサブプライム問題を帳消しにしてくれると思います。
最近のディスプレイリサーチ社の予測によりますと平成20年の液晶テレビの伸びは、前年比112%と見ております。したがいまして、平成20年のタングステン・モリブデン工業会統計は、おそらく前年比2桁の伸びが期待できるのではないでしょうか。
新年度のタングステン・モリブデン工業会活動は、高騰するレアメタル(タングステン、モリブデン)問題にどう向き合うのか。タングステンにおいては、タングステン供給の8割を押さえている中国とどう関係を強化して行くのか、など課題が多く見受けられます。業務・資材委員会を通じて取り組んで参りたいと思います。
また、環境問題においてもITIA−HSE委員会へ参画し、タングステンの環境影響評価を明らかにしてお得意さまに安心してもらわなければなりません。
一方、モリブデンにおいては、技術・分析委員会において取り組みがなされております排水中の微量モリブデン分析技術を確立し、さらに発展させて排水中のモリブデンの回収技術の構築へ進めていきたいと思います。これは、タングステン・モリブデン工業会として、リサイクル分野への貢献になると思います。
タングステン・モリブデン工業会は、常に環境にやさしく進化し続ける工業会でありたいと思います。本年も会員各社様にとりまして、よき年になりますように。